運動器の機能向上について
運動器の機能向上については、運動習慣をつけることと運動トレーニングによって筋力などをアップします。
運動器の機能向上の目的は、身体の不活動に起因する日常生活における能力が低下することを防止することです。 筋力と柔軟性とバランス能力などを総合的に訓練することをにより、生活能力を維持し改善することを目指しています。
運動器をより効果的にトレーニングする方法には、マシンなどの機械を使ったもの、セラバンドなどのゴムチューブを使ったもの、 太極拳なども研究によって効果が確認されています。
筋力トレーニングは、歩く、座る、立ち上がるなどの日常における生活動作に使う筋力をトレーニングします。 主に太ももとふくらはぎなどの足の筋肉が中心になります。
柔軟性のトレーニングは、股関節、足首、股関節、肩関節などを柔軟にするトレーニングをします。 バランス機器を使ったバランスつまり平衡感覚をトレーニングしてバランスを養います。
厚労省マニュアルの基本的な考え方
厚生労働省の介護予防継続的評価分析等検討会の報告によれば、運動器の機能向上サービスを中心とした介護予防事業は、 高齢者が要介護状態になること、要介護状態が重度化することを防ぐ効果があるとしている。
すなわち、これまで学術的に効果が実証されてきた運動器の機能向上サービスが市町村の実践レベルでもその有効性が確認されたといえる。 この実績を基に、今回のマニュアル改定では、運動器の機能向上サービスのプログラムの質をさらに高めるためのより具体的な記述を追加した。
また、より利用者のニーズと合致したプログラムとするために、新たに、膝痛・腰痛・骨折などの運動器疾患の予防を目的とした 運動器の機能向上プログラムを実施するために必要な、スクリーニング、評価、実施方法も記載した。
高齢期の運動器の機能低下は、加齢を転機として、身体活動が減少し、社会的・心理的加齢がもたらされ、 さらに運動器の機能低下を引き起こす、悪循環モデルで説明される。 本サービス等では、運動機能の向上を図ることによって、副次的に社会的・心理的に好ましい影響を与え、 悪循環を好循環へと転換することを目的とする。
参照元
介護予防マニュアル改訂版より
