介護予防と認知症予防プログラム
介護予防事業の一環として実施される認知症予防プログラムにおける介護予防特定高齢者施策であるハイリスクアプローチ と介護予防一般高齢者施策であるポピュレーションアプローチについてご紹介します。
介護予防一般高齢者施策は、全体への施策であるためポピュレーションアプローチといえます。
この介護予防一般高齢者施策においては、全ての高齢者を事業の対象にしています。
具体的には、次のような事業を実施します。
認知症予防に役立つ地域の社会資源の情報を集めてデータベースを作る。 認知症予防に関心がある住民へ認知症の危険因子を減らす行動を習慣化するための情報やきっかけづくりのための情報提供を行う。 地域での認知症予防活動を育成し支援を行う。
地域での活動のタイプには、生きがい型、目的型、訓練型の三種類があります。
生きがい型とは、認知症予防を直接の目的にはしておらず、認知症の危険度を下げる効果の期待できる活動のことです。
具体的には、囲碁、将棋、園芸、料理、パソコン、ウォーキング、水泳、ダンス、体操などです。
次に目的型は、認知症予防を目的として、多くの高齢者が好み、認知症の危険度をさげる効果の期待できる活動のことです。 具体的には、園芸、料理、パソコン、旅行プログラム、ウォーキング、水泳、食習慣改善プログラムなどです。
最後に訓練型は、認知症予防を目的として、認知機能の訓練効果が期待できる活動があります。 具体的には、認知機能訓練を目的とした計算ドリルなどがあげられます。
また認知症予防プログラムを実施するために必要な知識と技術を持った指導者やファシリテーター(支援者)の育成も必要とされます。
介護予防の特定高齢者への施策は、ハイリスクアプローチといえます。
介護予防特定高齢者施策における認知症の予防に関するプログラムは、特定高齢者に限られます。
最初、保健師や看護師等などが持っている情報から軽度認知障害などの可能性のある者を把握します。
そして生活機能評価とアセスメントを行います。
そして、栄養改善、運動器の機能向上、口腔機能の向上等の対象者に必要とされるプログラムを提供します。
それと同時に、認知症の予防を図っていくことが必要と思われます。
その理由としては、低栄養状態、運動機能の低下、口腔機能の低下は認知機能と関連しているからです。
上記の機能改善が認知機能の維持に役立ちます。
また各プログラムに参加することにより、記憶、注意、思考力の認知機能が刺激されることも期待できます。
基本的には、認知症予防や支援を目的としたプログラムを設定するには、運動器の機能向上などと同時に実施することが望ましいといわれています。 もちろん、通所形態による事業実施が困難である人には、訪問活動によって支援を行うこともあります。
